フレンチブルドッグは皮膚が弱いというのは聞いてましたが、まさかここまで…とは思っていなかった飼い主の後悔と反省を込めて、現在進行形で悩んでいるあなたに少しでもヒントになればと思います。
うちのブヒが生後半年くらいの頃に、お腹に赤いポチッとした湿疹ができたのが始まりで、それから色々と苦労した皮膚病のことを簡単にまとめておきます。
犬の皮膚疾患
犬の皮膚病にも色々あって、感染症、寄生虫、アレルギーなど、発症の原因は様々です。
- 感染症
- 膿皮症(ブドウ球菌)
- マラセチア(マラセチア属真菌)
- 寄生虫
- 毛包虫症(アカラス・ニキビダニ)
- 疥癬(ヒゼンダニ)
- 食物アレルギー
- アトピー性皮膚炎
発症と経過
最初の異変
生後半年になるころ、お腹に赤いポッチンができました。
注射のときに獣医さんに相談すると、軟膏を出してくれました。
逆毛立つ
ある日の夕食後でした。
遊んでいると、突然ブヒが動かなくなりました。
直立不動といった感じです。
「ん?」と思って見ると、体中が逆毛立っている状態でした。
ほんの一瞬だったので何が起きたのか理解できず、「何かに驚いたのかな?」程度に考えてしまいました。
あとで思い返すと、あれはアレルギー反応の一種だった気がします。
フード難民
食事が影響しているのかと考えて、フードを変えてみることにしました。
少しでも良いものを。
という気持ちが焦りに変わり、いつしかフード難民と化していました。
ステロイド
フードも軟膏も効果が無いと感じていたところ、ステロイドの錠剤が処方されました。
トイレの回数は増えるし、沈み込んだ目をするようになるし…
なんだか逆効果に感じて、このまま続けていいのだろうか?と不安になる日々でした。
円形脱毛
朝起きると、昨日までフサフサに毛が生えていたはずの場所が大きく脱毛してました。
投薬を続けながら複数のドッグフードを試す日々を過ごしていましたが、効果を感じないまま時は過ぎ、年を越してからの雪の積もる寒い朝に、事態は急変しました。
ここから一気に進行し、痒み、抜け毛、臭い、脂っぽい皮膚、色素沈着…。
あらゆる症状に悩まされました。

実は、後になって当時の写真を見返すと、この日より前に、すでに同じ場所の色味が違うことに気づきました。
何度も見返しては後悔しています。
少しでも異変に気づいたら、早めの対応をおすすめします。
セカンドオピニオン
薬を始めてから少しずつ元気をなくしていく姿や、おしっこの回数が増えたことなどが気になり、ステロイドを続けることに疑問を持ちました。
思い切って別の病院に行ったところ、初めてアカラスや真菌のことを指摘されました。
先生が耳の後ろをチョイッと削って顕微鏡で覗いたあと、「はい、これがアカラス」と見せてくれた時はギョッとしました。
それまでアレルギー以外の原因を考えたことがなくて、前の病院では別の原因を調べる様子すらなかったんです。
診断
もともとアレルギー体質であるのは間違いなく、それが元で別の疾患を誘発しているのが今の状態。現在問題になっているのはアカラスと真菌なので、まずはそちらの治療を始めましょうということになりました。
また、食物アレルギーのほかに、ハウスダストなどが要因のアトピー性皮膚炎も指摘されました。
アトピー性皮膚炎 + アカラス + 真菌
治療方針
原因が異なれば治療も違うということで、それまでとは違う治療を始めることになりました。
まずは炎症を抑えるための抗生剤投与と、アカラス用の皮下注射。並行して、ステロイドを少しずつ減らしていく。
日常的にはアレルギー対応の療法食 と、週2回のシャンプー で様子を見ることになりました。
食事の見直し
先に書いておくと、結局アレルギーの原因は判らずじまいでした。
ただ、もともとアレルギー体質だったのだろうし、ドッグフードが合っていなかったのは確かです。
前項で少し触れましたが、パピーの頃に一度、逆毛立ったことがあります。
実は、おやつのジャーキーを食べた直後だったんですよね…
後になると、あれが最初のアレルギー反応だったんだと思いますが、その頃は犬のアレルギーに対して無頓着でした。
それでもずっと忘れられないくらい、異様な姿でした。
お試し手作り食
セカンドオピニオンの時に指導されて食物アレルギーの療法食に変えたんですが、2か月経っても好転する気配がありませんでした。
そこで、2週間だけ手作り食を試すことにしました。
残りご飯とササミを茹でただけのシンプルなものでしたが、痒がる様子もなく、何より赤みが引いて行くのがわかりました。
アレルギー検査
アレルギー検査に関しては、かなり悩みました。
相談した獣医さんからは「期待するほど正確なデータが得られるわけじゃない」と返答され、検査はしないことにしました。
食材と本人の反応を確かめながら手作りを進めていくことにしました。
手作り食
やっぱり、手作りのメリットは何を食べたか食材の管理ができることや、結果がわかりやすいことですね。
最初の内は「ご飯 + 1品」の食材に絞って与え、異常があるようならその食材は使わない、という方法で見極めることになりました。
犬に与えてはいけないと言われる食材を避ける以外は身近な食材で試してみましたが、不思議と問題になるようなものはありませんでした。
気づいたら、「この子、結局なんでも食べられるんじゃない?」というくらいで、本当に食物アレルギーなんだろうか?と不思議でした。
思い出されるのが、パピーの頃にささみジャーキーで反応した時のことです。
同じ鶏肉なのに、茹でたササミには全く反応しませんでした。
こうなると食物由来のアレルギーとは思えなくなり、添加物に反応してたんじゃないの?と考えるようになりました。
試したドッグフードの中でも唯一好転したのが国産の無添加フードだったことも考えると、自分の中では添加物が原因だと、ほとんど確定的に考えていました。
実は、ドッグフードを食べた後はカーペットに背中を擦り付ける仕草をしてたのに、手作り食になった途端、それがピタッとなくなりました。
私たちはあれを喜びのダンスだと思ってましたが、実は痒さで転げ回ってたのかもしれません。
早い段階で身体が訴えてたのに、気づいてあげられなかったことに申し訳なく思います。
手作りにするぞ、と決めてからは、いくつかの本を読んで基本的なことを勉強しました。
最初に読んだのが『かんたん! 手づくり犬ごはん』(著作:須崎 恭彦)で、わかりやすく続けやすい手作り方法を紹介していたおかげで、肩の力を抜いて始めることが出来ました。
あとは難しく考えずに効率よく負担にならないよう、作り置きできるものはまとめて作って冷凍しておくなどしていました。
それから、栄養の偏りなどを考え、国産の無添加ドッグフードをローテーションに加えました。
始める前は、自分自身が続けられるのかが一番心配でした。
でも、期待して待つ姿や、器からはみ出す勢いで食べる姿を見るのがとぉ~っても嬉しくて、それが作る喜びになって、食材選びも作る手間も、全く苦痛に感じませんでした。
身体も以前より逞しくなったし、お通じが毎回「お見事!」という状態になりました。
食べたお肉に合わせて💩の色が変わるので、体は正直だなぁ~と思ってました。
シャンプー&薬浴
薬用シャンプー
シャンプーは週に2回。使うのは獣医さんに指示された ケラトラックス と コラージュフルフルシャンプー でした。
コラージュフルフルは人間用のシャンプーなんですが、真菌を殺菌するミコナゾールという成分が配合されています。
当時はミコナゾール入りの犬用シャンプーが無く、代替品ということで指定されたんですが、途中から海外で実績のあったマラセブシャンプーが日本でも手に入るようになりました。
人間用シャンプーだけでは刺激が強くて潤いが無くなるので、ケラトラックスと交互に使うことになっていました。
薬浴
皮膚の状態が悪かったので、湯船にシャンプーを溶かしてじっくり浸かる薬浴にしました。
バスタブは「ペット用」と検索すれば、大抵 アイリスオーヤマのペット用バスタブ がヒットすると思います。当初は迷わずそちらを購入しました。
シャワーヘッドやドライヤーが固定できるなど、よく考えられた製品です。
ただ、商品の目的はあくまでも家庭シャンプーの補助。浴槽としての深さは無いので、肩まで浸かることはできませんでした。
そこで深さの有るバスタブを探して行きついたのが 角型タライ でした。
タップリとお湯を張った湯船はブヒにとっても気持ち良かったみたいです。
その後…
我が家のブヒの場合、アカラスと真菌の症状は改善されましたが、アトピーだけはなかなか改善されませんでした。
アトピーの場合はストレスやハウスダストなどの外的な要因が指摘されています。
根本的な原因を見つけるのは難しいようです。
- 部屋を清潔にする。
- 犬用品の洗濯には100%天然成分の洗剤を使用。(竹炭の洗い水)
- 服や毛布には天然素材のものを使う
こんな感じで、とにかく悪化させないことを心掛けました。
健康なら臭くない
皮膚の状態が悪いときは、シャンプーをしてもすぐに臭くなってしまうのが悩みでした。
症状が落ち着くと、そうした異臭はなくなりました。
また、目ヤニや耳垢も酷かったんですが、そうしたものが気にならなくなっていきました。黒くて湿った耳アカがあった頃は耳の中も異常に臭かったんですが、スルンッとキレイになると、臭いもなくなりました。
つくづくニオイって健康のバロメーターだなぁと思います。
そうそう、、、ドッグフードの時のウンチは「クッサーイッッッッ!!」ですが、手作り食の時には、その10分の1くらいのニオイです。
シャンプーの回数も徐々に減らすことができました。ワン友の中にシャンプーは月1回だという人がいて、2、3日おきにシャンプーしている身としては驚いたこともありますが、健康になってくるとそれも納得でした。
10年後のアレルギー反応
皮膚以外は病気といえる病気も無く、ずっと元気に過ごしていたブヒですが、10歳を過ぎたある日、おでこにポコッと膨らみがあるのを見つけました。

「なにごと?」と思って観察していると、みるみる体中がポコポコと腫れてきて、慌てて獣医さんに駆け込みました。
すぐに注射で対応してくれて、すぐに改善しました。
朝食の時間からはかなり経過していたので、食事が原因とも思えず不思議でした。
翌年、同じ時期に同じ症状が出てしまい、再び注射で対応しましたが、思い切ってアレルギー検査をお願いしました。
すると、花粉も食物も、全てが陰性でした。
同じ時期というのがひっかかり、何が原因か…と考えてみました。
状況的には、秋晴れの気持ちのいい天気で、窓を開け放っていたことと、近所で建築工事が行われ、周辺がシンナー臭かったという共通点がありました。
ここから考えると、
- 秋の植物による花粉アレルギー(ブタクサ、ヨモギなど)
- シンナーの臭い
この2つが怪しいと感じます。
ところが、アレルギー検査ではブタクサもヨモギも陰性でした。
となると残りはシンナーですが、それには疑問もあります。
- そもそも臭いだけでアレルギーが出るの?
- シンナーがアレルギーを引き起こすことがあるの?
- 離れた場所の揮発したシンナーがここまで届くもの?
疑問符ばかりですが、でも、嗅覚が発達した犬の場合は反応することがあるかもしれないじゃないですか…。
食品添加物ばっかり注目してましたが、考えてみると添加物は化学物質。となると化学物質に反応していたという点ではシンナーも同じですよね。
これはもう、限りなく黒に近いんじゃないかと…。
最初にアレルギーの原因は判らなかったと書きましたが、自分の中では化学物質全般に反応する子だったんだろうな…と考えています。
最後に…
長くなりましたが、ここまで読んで頂きありがとうございました。
こうやって振り返ってみると、最初の一歩を間違えたことで長いトンネルに入り込んでしまった気がします。
ただ、考えようによってはドッグフードより美味しいお肉や野菜を食べて過ごすことができたブヒはラッキーとも言えます。
あとは、食物ばかりに目が行ってましたが、もっと環境的な部分に気を使うべきだったなということが悔やまれます。
この経験話が現在悩みを抱えているあなたに少しでもお役に立てますように…。