はじめての犬服:袖口スタイルと生地(リブあり・リブなし)

犬服の本に載っているTシャツやラグランTシャツのデザインは、袖口はリブなしになってることがほとんどでした。ただ、寒がりの犬に防寒用で作るなら、リブを付けたほうがいいのでは?と思うようになって、冬用シャツにはリブを付けるようになりました。

袖口:リブあり or リブなし

偉そうにリブという言葉を使ってますが、実は「リブ付きの○○」と聞いても、最初は何を言ってるのかわかりませんでした。そこで、まずはリブについて整理しておきます。

リブのわかりやすい製品はトレーナーやスタジアムジャンパーなどです。襟、裾、袖口には身頃とは異なる伸縮性のある生地を使っていることが多いですが、あの部分をリブと言います。

Tシャツでも、特に長袖に多いと思いますが、袖口タイプで「リブあり」と「リブなし」を分けることができます。

もともとリブ編みという手法で編まれた生地のことをリブ生地と呼び、その特徴は横方向への伸縮性が大きいというものです。靴下など、全体的にリブ編みで仕上げる製品もありますが、襟・裾・袖口などの部分的なパーツとして使われることも多く、パーツとして使われているときにリブと呼んでいます。

リブ編み

リブ編みとは、表目と裏目を交互に配列した、よこ編みの基本組織です。「ゴム編み」「フライス編み」「畔編み」とも呼ばれます。

ゴムのような伸縮性があることから「ゴム編み」、畔ができることから「畔編み」、同じ編み方ですが、丸編み機で編まれたものは「フライス」と呼ばれます。どれも同じ生地を指します。

https://fabric-summary.com/fabrictype/359

ちなみに「リブ」の由来は「肋骨(ろっこつ)= 「rib」だそうです。

リブ編みソックス

こちらの商品は シルクふぁみりぃ 楽天市場店 で取り扱い中です。

リブなしの袖

リブなしの袖を作る場合、袖口の仕上げには布端を折ってまつり縫いなどで始末します。デザイン的にはスッキリした見栄えになります。また通気性が良く、特に夏用の服に向いてますね。

作る手間を考えても、こちらのほうが簡単といえば簡単です。古着の袖を利用すれば袖口処理そのものを省けます。

リブありの袖

リブありの袖を作る場合は、袖本体とは別のパーツを用意します。そのパーツに利用するのが伸縮性の高いリブ編みの生地になります。

着古したトレーナーの裾を使って袖口に使うこともできます。

リブは袖を捲ったときのずり落ち防止にも役立ちますし、冷気を遮断してくれます。

人間用Tシャツの半袖にリブを付けるのはデザイン的にどうかな?と思いますが、短足ブヒには半袖を作ったつもりでも長袖のように仕上がっちゃいますし、リブがあってもなくても可愛くなります。

リブの付け方も覚えてしまえば特別難しいわけではないので、冬用の服にはリブを付けることが多くなりました。

はじめは防寒になっていいな…と思っていましたが、色を変えたり素材を変えたりしてデザインを楽しめるという点でも結構気に入ってました。

リブ生地の購入

袖口などに使う生地は、リブニット、リブ生地、の他に、スパンフライス、スパンテレコ、のキーワードでも探せます。

サラッと調べた感じでは、フライスもテレコもリブ編みの一種で、これにスパン糸(ゴム糸)を編み込んでいる生地が、それぞれスパンフライス、スパンテレコとなるようです。

30/1 スパンフライス

  • クオリティ: 綿95% ポリウレタン5%
  • 生地巾: 45cmW(開いて90cm)*巾は多少縮んでる場合があります。
  • 数量1=長さ10cm です。

取り扱い店: ニット生地のやまのこ

20/1 スパンテレコ

  • クオリティ: 綿95% ポリウレタン5%
  • 生地巾: 50cmW(開いて100cm)*規格巾より2~3cm狭い場合があります。

取り扱い店: ニット生地のやまのこ

スパンフライスやスパンテレコの前に書かれている「30/1」や「20/1」は、生地に使われている糸の太さ構成(撚り合わせの本数)を表しています

「/」で区切られた前の数字が糸の太さを表し、後ろの数字が糸の構成を表します。

糸の太さは、数字が大きくなるほど、糸が細くなります。生地の厚みは糸の太さに比例するので、数字が大きいほど薄手になります。

糸の構成は、使っている糸が何本の糸を撚り合わせたものかがわかる数字です。「30/1」であれば30番手の糸を1本で、「30/2」となっていれば30番手の糸を2本撚り合わせて1本にしたものというように読み取ります。

専用リブニット

袖口などのパーツに使うことを前提にして使いやすくなっている商品もあります。

袖口向きの生地

コスパ重視なら、生地を購入するのがおすすめです。



バイアステープ

袖の無いタンクトップなど、布端の処理にバイアステープを使うことがあります。

生地を斜め45度で裁断したテープ状の布のことをバイアステープと言います。

バイアスは、英語で「斜め」の意味です。なぜ斜めに裁断するかというと、生地に伸縮性が出るためです。

生地からバイアステープを作る時は、定規に45度の印が入ったものが使いやすいです。

販売されているバイアステープは種類が豊富ですが、犬服には伸縮性のあるニット素材のものがおすすめです。


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