富士五湖は、首都圏からは車で2時間ほどの距離にあり、関東地方では人気の観光地になっています。とはいえ、意外とその成り立ちや位置関係など、知らないことが多いですよね。
そう思って調べると、なかなか面白いことがわかって『ひとりブラタモリ』気分を味わえます。せっかくなので、記事にまとめておこうと思います。
富士五湖とは?
湖の成り立ち&位置
富士五湖は、山梨県側の富士山麓に位置する5つの湖の総称になります。富士山と側面の山々の噴火で流れた溶岩によってせき止められてできた堰止湖です。
堰止湖は、流れ込んだ土砂や溶岩が
川をせき止めてできる湖のことだョ!
それでは富士五湖の五湖って何?と言うと、次の5つです。
- 本栖湖(もとすこ)
- 精進湖(しょうじこ)
- 西湖(さいこ)
- 河口湖(かわぐちこ)
- 山中湖(やまなかこ)
地図で位置を見てみましょう。
富士山の北側に5つの湖が集中しているのがわかりますね。
なんとなく富士山をグルッと囲むように並んでるのかな?と思ってましたが、実は5つとも山梨県側に集中しています。
さて、山中湖から少し下を見ると、もうひとつ大きな湖がありますね。それが箱根の芦ノ湖です。
平面図(2D)で見ると、芦ノ湖も富士山を囲む湖のひとつのように見えますが、実際には箱根火山の中にあるカルデラ湖です。
箱根火山は明星ヶ岳、明神ヶ岳、金時山などの複数の山々からなる一帯の総称で、今現在も噴煙を上げている大涌谷も、そして芦ノ湖も、箱根火山に属します。
上の地図にマウスオーバーして地形マップを見てください。そのほうがグループが違うという感覚が分かりやすいです。
カルデラ湖は、火山が噴火した後の火口に
水が溜まってできた湖だョ!
富士五湖を数値で比較
5つの湖を、面積や水深などの数値で比較してみましょう。
大きさ
五湖の中で一番大きいのは 山中湖 です。
面積は山中湖が一番大きいですが、湖をグルッと一周する距離は河口湖のほうが長いです。
山中湖と河口湖とでは、河口湖のほうが複雑な形をしています。シンプルな長方形よりも、凸凹のある複雑な形のほうが外周が長くなるという、分かりやすい例かもしれません。
車で湖を一周しようとする場合、山中湖のほうが大きいから時間がかかると思いがちですが、実際には山中湖は20分程度、河口湖は約30分という計算になります。
標高
湖のある標高を比べてみると、山中湖だけが断トツで高い位置にありますね。移動距離では一番近い河口湖と比べると、その標高差は100mにもなります。
高さ100mと言えば、、、
博多ポートタワーが100m、通天閣が108m。
ちなみに東京タワーは333mだね。
標高が100m上がると、気温が0.6℃下がると言われます。
河口湖から山中湖に移動すると心なしか涼しく感じてましたが、こうして比較してみると、標高が影響していたことがよくわかりますね。
夏に涼を求めて旅行する場合、五湖の中では山中湖が一番涼しい場所にあると覚えておくといいかもしれません。
そういえば、本栖湖、精進湖、西湖の湖面標高が同じ900mになっていますね。実は、大昔は3つの湖が「剗の海(せのうみ)」というひとつの湖だったそうです。火山の噴火で大量の溶岩が流れ込みましたが、埋まり切らずに残った部分が精進湖と西湖なんだそうです。
そんな経緯から、3つの湖は地下深くで繋がっているのではないか?とも考えられているそうです。(「湖底連結説」)
河口湖と山中湖の間にある忍野八海は、元は宇津湖(うつこ)と呼ばれた湖でした。こちらも火山噴火の影響で忍野湖と山中湖の二つに分けられました。後に忍野湖は水が干上がって盆地となり、雪解け水が流れ込んで8つの湧水池ができて、現在は忍野八海と呼ばれています。
確か、忍野八海も地底で繋がっているとかいないとか…。
こうした太古の歴史に思いを馳せながら風景を楽しむのも、旅の醍醐味ですね。
水深
水深が一番深いのは 本栖湖 です。
2番目に深い 西湖 の倍近く深いので、「なんて深いんだ!」とビックリしましたが、日本全国で見てみると、上には上が…。
ゼンッゼン違う!
それにしても、本栖湖、精進湖、西湖が昔はひとつの湖だったとして、これを3つに分け、それぞれの水深がまるで違うとなると、どれだけの溶岩が流れ込んだんだろうかと考えちゃいますね。
ペットと一緒に遊び体験
富士五湖ではアクティビティが盛んで、犬連れでも参加OKの体験もあります。
湖上散歩が楽しめるカヤック(カヌー)体験
湖の上から富士山を見ることができます。
ワカサギ釣り
山中湖でワカサギ釣りが開催されるシーズンは、例年9月上旬から春先(5月)頃までです。冬のイメージが強いため1月~3月が人気ですが、大漁を狙うなら、シーズン初めかシーズン終了間際が狙い目のようです。
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