今になれば、仔犬が食糞するなんてことは当たり前なんだな…と思えますが、実際に目の前で起きると、現実を受け入れるのは結構きびしいものです。
しばらくは誰にも相談できず、「うちの子は何かおかしいのかしら?」と悩んだものです。
仔犬がウンチを食べることを「食糞」と言う
ちょっと恥ずかしくてリアル犬友には相談できず、ネットで調べることにした時のことです。
「はて、、、なんて調べればいいんだろう?」と考えてしまいました。
そのまま「うんちを食べてしまう」と検索してもいいものか…。
ちょっと気が引けますよね…💦
なんとなく『食糞』というワードで検索してみると、単語として存在してました。
食糞(しょくふん)とは、動物が自分自身または他の動物(同種の他の個体または他の種)の糞を食べることである。多くの種の動物がこれを行うが、その目的は種によって様々である。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
自分ちの子だけが特別じゃないのがわかるとホッとしますね。
はじめて我が家のフレンチブルドッグがうんちを食べてるのを目撃したのは、家に迎えてから1ヶ月もしない頃でした。
「ギェェェェェーーー! ウンチ喰っとるぅ~~~!!」
初めて目撃した時の衝撃たるや…
必死でうんちから身体を離しましたが、ニタァ~っと嬉しそうに見上げた笑顔は、どこか誇らしげでもありました。
食糞の原因は精神的なものや食事内容など、個体ごとに理由は様々あるようです。
うちの子の場合は…
あんまりストレスを抱えてるようにも見えなかったし、単に暇つぶしか、ただ目の前にあったから…なのか? その辺は本人が告白でもしてくれない限り、わかりませんね。
食糞をやめさせる方法
食糞する犬が特別ではないということは、そのための対策も一般的に出回っています。
ですが、食い意地が張ってる上に、いたずら防止用スプレーの ビターアップル が全く効かなかった我が家のブヒには、フード変更もシロップも効かないだろうと判断し、違う方法をとりました。
それは、お片付け!です。
とにかく、食べることがクセにならないようにしました。そのためにはすぐに片付けるのが一番。
その頃、パピーに静かな環境を…と思って寝室にサークルを置いて、寝る時と遊ぶ時の居場所を分けていました。ところがそれが裏目に出て、寝起きにうんちをすると、迎えに来るまでの間に食べてたみたいです。
居場所をひとつにすることも考えたんですが、結局留守番の時に食べてしまったら同じことなので、根本的に『食べない』という習慣をつけることが大事だと考えました。
そこで、徹底的に『出したら片す』→『出したら片す』を繰り返しました。
そのために、見守りカメラも購入して、離れた部屋から起きた気配が感じられるようにしました。
当時は今ほど見守りカメラが販売されてなくて、その上スマホもなかったので、設定とかが面倒でした。今は本当に便利になりましたよね。カメラの性能も格段に良くなってるし…。
おやつをあげられるカメラなんて、ビックリです。
さて。気を付けたのは、無言で片付けることです。
騒ぐことで「喜んでる!」と勘違いされると困るので、ひたすら無言で片付けました。
出す → 片付ける → 出す → 片付ける
どのくらい続けたことでしょう…。毎日のことなので長く感じましたが、後になってみると、1ヶ月もあったかどうか…?
そして、結局『親を見て子は育つ』というのは犬も同じなんだな、と感じました(笑)
気が付くと、トレーの上にコロッとブツが残されるようになり、むしろ「早く片付けてよ~」という目をするようになりました。
時々クンクンすることはあっても、パクッとすることも、ペロッとすることもなくなり、避けて通るようになりました。
その後、食糞以外のことでも我が家なりの独自ルールというものがありましたが、ちゃんと受け入れてくれたので、習慣づけること、見て、感じて、考えさせて覚えさせることが大事なんだな、と思うようになりました。
まとめ
食糞なんていう衝撃的な光景にビックリしてしまう飼い主さんは多いようです。けして自分の犬だけじゃない、ということをまずは心にとどめてください。
あとは、いかに「食べちゃダメなもの」と理解させるかだと思います。少し根気がいりますが、これも成長過程のひとつだと思って、わんこに付き合ってあげてください。