せっかく犬服を作るなら、愛犬のサイズに合うものを作ってあげたいですよね。そこで大切なのが採寸です。型紙のモデルサイズと同じなら最高なんですけどね、それは奇跡に近いかも…?
ペットの採寸はどこを計測するのか?
私が最初に購入した犬服の本では、採寸する場所は次の3箇所でした。
- A: 首まわり
- B: 胴まわり
- C: 背丈
「首まわり」は首輪をつける位置を、「胴まわり」は前足後ろ側の付け根あたりで、身体の一番太いところを、「背丈」は首輪の位置からシッポの付け根までの長さを測ります。
採寸した愛犬サイズと、型紙の元になっているモデル犬のサイズを比較して、差がある場合は型紙を補正します。
ただ、本の通りに補正したのに、どうもお腹の部分が余ってるな…とか、わきの下に皺が…ということが気になるようになりました。どうも、3箇所の採寸だけでは本当にフィットした形にはなってないようでした。
体形の近いモデル犬を参考に数値を出していても、どうしても個体差があるのは仕方のないことですよね。うちのこは、フレブルの中でも大き目サイズ(14kg)なので…。
とはいえ、せっかく手作りするならよりフィットしたものを作りたいじゃないですか。ということで、もう少し細かく採寸して、愛犬の体形をしっかり把握することから見直しました。
ちなみに、後で購入した本のうち2冊は採寸するのが同様に3箇所でしたが、最後に購入した本だけは7箇所もありました。さすがに7箇所も採寸する本に載ってるデザインは凝ってましたけどね…
うちの子サイズを把握しましょう
せっかく手作りするなら、愛犬にフィットしたものを作りたいですよね。
型紙と愛犬とのサイズにどれくらいの違いがあるのかを把握する意味でも、もう少し細かく採寸してみましょう。
そこで、プラスアルファで採寸しておいたほうが良かった部分が、次の図に表示した3箇所です。
基本の3箇所に加えて、D、E、F の3箇所を採寸していました。
- D: 腰まわり
- E: 前丈
- F: 前足の間
入手した型紙で作った服を着せてみたら、どうもしっくりこない部分がある…という場合は、ここで測った部位と型紙のサイズを比べてみてください。フィットしない原因が見えてきますよ。
腰まわり(D)
胴まわりというと、採寸では前足付け根の胸まわりを測ります。
実物大型紙の身頃は、この胸まわりのサイズを基準に作られていて、大抵は胸から腰にかけてのサイズがあんまり変わりません。どちらかというと、寸胴タイプの服に仕上がります。
でもこれ、犬種によっては合わない場合もあると思うんです。
というか、うちのブヒは腰まわりがブカブカになりました。
最初は腰まで気が回らなかったので、サイズ補正も胸に合わせただけでした。
すると見た目は良くできてるのに、着せてみると腰の部分がスカスカしたものになってしまいました。ここがブカブカだと、男の子の場合はおしっこ体制の時に汚しやすくなると思います。
フレンチブルドッグの体形は胸の丸みが特徴ですが、意外にも腰は括れたナイスバディだったりします。
だから、上から見た時の幅は胴も腰も変わらないように見えても、円筒としてサイズを測るとまるで違うサイズになります。
実際、うちの子がムッチムチだった頃のサイズはと言うと、
- 胴(胸)まわり = 64㎝
- 腰まわり = 54㎝
なんと、胸と腰では 10㎝ も違うんです!
参考にした書籍のフレンチブルドッグ用のモデルサイズは、胴(胸)回りは「58㎝」でした。
これを胸まわりのサイズに合わせて補正したら、腰まわりはますますブカブカになっちゃいます。
単純に大きい、小さい、、、Lサイズ、Mサイズ、、、では分けられないほど、犬種ごとの体形や、個体差があるはずです。
さすがに胸より腰が太いということは無いと思うので、どちらかといえば腰まわりをサイズダウンするほうが多いと思います。1、2㎝程度の誤差なら、裾始末のときに多めのギャザーを寄せて調整する手もあります。
が、さすがに4㎝以上ともなると、ギャザーに無理やり感が出ておかしくなるので、型紙を補正したほうがいいと思います。
前着丈(E)
前身ごろの着丈というと、下図の「E」の部分になります。
うちの子の場合、この前身ごろの丈(下図-E)の修正も必要になりました。
胸の丸みの分を足さないと、襟の位置が低くなってしまいます。
前足を境に胸部と腹部に分けて採寸し、調整しました。
前足の間(F)
前足の間も採寸してみてください。
この部分は大きな誤差は無いかもしれません。
ただ、ダブつきの原因にもなるので、念のため確認しておくといいです。
型紙と採寸したサイズの誤差を確認しよう
採寸ができたら、愛犬と型紙では、どの部分が、どのくらいの誤差があるのかを確認してみましょう。
追加で採寸した部分と型紙サイズに気になる誤差がなければそのままで構わないし、あまりに誤差が大きいようなら、部分的に手を加えてみるといいでしょう。
型紙付属の書籍なら、補正方法が書かれているはずです。
採寸箇所の指定が3箇所(首、胸、背丈)の書籍の場合、型紙の修正もこれに合わせた基本的なものしか書かれていないかもしれません。
ただ犬服はサイズが小さいし、人間用の服ほど複雑なものではないので、基本的な修正方法を理解すれば、応用で対応できると思います。