愛犬のために服を手作りしたい理由は様々だと思いますが、我が家の場合はズバリ!「サイズの合う服が見つからなかった」からです。
初めての冬に、寒がりのフレブルに冬の間だけでも…と考えた頃は、まだ既製品でも余裕で着ることができました。それが・・・逞しく成長するにつれ、ピッタリサイズを見つけるのが難しくなってしまいました。
家庭科が嫌いだったわけじゃないんですが、高校以来ミシンを使った記憶は数えるほどしかありません。できるかなぁ~、無理かなぁ~と思いましたが、始めてみると結構ハマッてしまいました。
今回の記事では、普段は手芸と無縁の管理人が、愛犬のために服作りを始めた時に準備したものをまとめてみました。
型紙を用意しよう
洋服作りには型紙が必要です。
達人になれば、自分で型紙を起こすこともできるのかもしれませんが、大抵は無理ですよね…。
まずは犬服用の型紙を入手する必要があります。
「どこで?」
はい、まずはネットで手に入れることができます。
ネットで手に入れる
犬用の型紙は、『犬服、無料、型紙』で検索すると、無料で配布しているサイトが見つかります。
試作の場合はこうした無料ダウンロードの型紙を利用してみるといいですね。
ただ、無料の場合は型紙自体がシンプルなタンクトップ用がほとんどです。作るのも簡単で入門編には最適ですが、少し物足りないかもしれません。
袖やフードの付いたものを作りたい場合は、本の付録を利用したり、専用の型紙を購入するなどして入手しましょう。
犬服を扱った専門書
書店には犬服を専門にした本が並んでいます。もちろんネットでも購入できます。
こうした本は、型紙が付録になっています。
もし古本やフリマなどで入手する際は、型紙まで付属したものか確認するのを忘れないように気を付けましょう。型紙の付属しない本なんて、ただの写真集ですから…。
洋服作りの第一歩は型紙作りからです。
手に入れた型紙は原本としてとっておき、愛犬のサイズに合わせた線を別の紙(ハトロン紙)に写し取ったものを切り取って使います。
また、型紙のモデルサイズと愛犬のサイズが異なる場合は、この時点で調整します。
学校の授業程度でしか洋服作りの経験がない私にとって、型紙作りってこんなに大変だったっけ?と思うほどでしたが、型紙は何度でも使いまわしができるので、最初の踏ん張りどころです。
まずは一番シンプルで型紙作りも簡単なタンクトップから始めるのがお勧めです。
型紙を購入する
本の場合、1冊で複数のデザイン型紙が作れるのが良いところですが、大判紙に複数のデザインとサイズが混在しているので、型紙づくりの経験が無いと難しく感じるかもしれません。
ちょっと割高になってしまいますが、デザインやサイズを先に指定して購入できる点では、型紙を購入するほうが手間は少ないかもしれません。
生地について
犬服用の素材でお勧めなのはニット生地です。ある程度の伸縮があるので着替えさせやすいです。
生地の入手先には手芸専門店を思い浮かべるかもしれませんが、それ以外の方法もあります。
古着をリメイクする
タンクトップの場合は、使う生地が少ないので古着のTシャツでも十分間に合います。
家じゅうを探せば、どの家庭でも1枚くらいは捨てる寸前のTシャツが見つかるでしょ?
私もね・・・、いい加減捨てようと思いながら踏ん切りがつかなかったハワイかどっかの土産Tがあったんですよ。リメイクとなれば、躊躇なくハサミが入れられるってもんです…。
お肌の弱い我が子には、このっくらいテロテロの生地でちょうど良かったかもしれないし…
子供服をリメイク
いやいや、いくならんでもそんなテロテロな服、我が家にはありません!というあなたには、西松屋やしまむらなどの子供服がおすすめです。
子供服はデザインが豊富だし、無駄になる生地も少なく済みます。何より安い!です。よくセールの時にまとめ買いしてました。
個人的にはユニクロ製品の素材が品質的にはしっかりしていた印象です。
生地を購入する
もちろん専門店で生地を購入してもOKです。今はネットでも購入できるくらいです。
ニット生地には無地の他にも可愛い柄入りのものも多いので、生地選びから楽しめます。
反物(長く巻かれた生地)の場合は生地の幅が決まっているので、必要な長さを指定して購入します。
それぞれの生地に カット単位 が設定されていて、『カット単位10㎝』と指定があれば「20㎝」「50㎝」という感じで注文できますが、「25㎝」というような端数は注文できません。
『カット単位50㎝』となっている場合はいきなり50㎝からの購入となり、「50、100、150・・・」という具合でしか注文できません。
またネットでは注文の仕方が独特で、「必要サイズ = カット単位 × 数」の「数」が注文数になることがほとんどです。(店舗や商品によって異なります)
『カット単位50㎝』の生地を50㎝注文したい場合、注文数は「1」です。100㎝が必要なら「2」と注文します。間違えて「50」なんて入力すると大変なことになるので注意しましょう。
必要な生地のサイズはデザインや犬のサイズによって異なるので、本や型紙に書かれた必要サイズを確認するのが間違いないです。
必要な【道具と材料】を確認しよう
家にあるもの、無いものを確認して、足りないものを準備しましょう。
採寸・型紙作り
裁断と印付け
縫うための道具・材料
買ってよかった…、使って便利だった手芸用品
縫い代を折ったり開いたりして、折り目を付けるのに使います。
このグッズを知るまでは、縫い代の折り目付けにいちいちアイロンを使うのが面倒でした。かといって折り目を付けるか付けないかで作業のしやすさも仕上がりも違ってきます。
糸切りです。ボタンの糸や、ミシンで縫った細かい縫い目では、ハサミよりも楽に切れます。
ミシンかけに失敗して縫い直す時に助かります。
ミシンにも付属品として入ってましたが、クロバー(Clover)のものは使いやすさと切れ味が違います。
重しです。型紙をハトロン紙に写し取る時や、型紙に合わせて布を裁断する時に、紙と紙、布と紙がずれないように押さえます。
テープ代わりに使えるのはもちろんですが、本に付属している型紙が思いのほか大判で、テーブルの上からズレ落ちそうになるのを防止するのに役立ってます。
また、絶妙なカーブが型紙を写す時にも役立ちます。
最後に…
いきなり服作りを始めても、必要な道具や材料が揃ってないと作業が中断してしまい、せっかくの勢いを削いでしまうでしょう。
まずは必要な道具&材料をチェックするところから始めてみてください。
あと、はじめは無料の型紙をダウンロードできたらいいな…と考える人が多いと思いますが、あくまでもお試しと思ったほうがいいです。無料配布されているもので袖付きシャツの型紙はなかなかお目にかかれません。
犬服の本は型紙が付属してても大体2千円しない程度のお手頃価格で手に入ります。型紙探しに時間をかけるくらいなら、ネットで本を試し読みしてポチッたほうが確実で早いです。
思い立ったら吉日、世界で1着限りのオリジナル服を、ぜひ愛犬に着せてあげてください。